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40歳以上、健康上リスクの自覚少ない [メタボリックシンドローム]

40歳以上、健康上リスクの自覚少ない――世界10カ国調査で判明

Morristown, NJ, Sept 29, 2008 - (JCN Newswire) - 世界10か国の40歳以上を対象にした調査で、多くの人が、自分は健康上のリスクを冒した生活をしていないと考えているのに対し、実際の生活習慣ではリスクが高い行動が含まれており、認識との間に大きな差があることが明らかになりました。

調査はアルゼンチン、カナダ、中国、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、韓国、スペイン、および米国で実施しました。

全体的に見ると、回答者の約半分以上が、自分は世界一の死因である心血管系疾患(CVD)などのリスクは冒していないと答えています。国によりますが、回答者の約半分から4分の1の人はCVDリスクが高い状態にありましたi。しかし、ほとんどの国でCVDのリスクが高いと考えられる人のうち4分の1以上が、低用量アスピリンの予防効果について医師と相談したことがないと回答しました。

さらに、各国の回答者の多くが、血圧値やコレステロール値のチェックには気を遣うにもかかわらず、50歳以降の定期的な乳房X線写真(マンモグラフィ)、前立腺癌検診、大腸内視鏡検査やその他の検査を怠ったり、高血圧症や脂質異常症で処方された薬の服用をしていません。

米心臓病協会(AHA)と他の2つの主要な保健組織による報告や、Circulation誌とDiabetes Care誌に掲載された記事によると、アスピリン服用、減量、脂質管理、血圧管理、禁煙などの適切な予防行動により、心筋梗塞の発症を30年間で36パーセント減少できるといわれています。さらに、米国医師会(AMA)は7月、心臓病と脳卒中予防を目的に適切なアスピリン・カウンセリングを行うことの重要性を、医師教育の中で強調するよう方針を出しました。AMAは、患者さんの治療にアスピリン・カウンセリングを適切に組み込んだ場合、心臓病と脳卒中の発生の減少に役立つと述べています。

調査結果は本日、心血管系疾患(CVD)の予防策の普及と啓発を行う世界的なキャンペーンである、世界心臓連合の「世界ハートの日2008」に合わせて発表されました。世界ハートの日2008は9月28日に開催されます。今年のテーマは「自分に潜むリスクを知ろう」で、高血圧症など、心血管系疾患の危険性について理解を深めてもらうことが中心です。キャンペーンの一環として、一般の方を対象とした心臓チェックなどの活動が、世界100か国以上で企画されています。

バイエル ヘルスケア社グローバル研究開発のシニア統括責任者であるウェス・カトナロウスキー医師は「世界ハートの日の開催に際し、この調査から、危険因子についての啓発や、心血管系疾患のリスク管理に関し、行うべきことがまだ多くあることが分かりました。疾患予防に向けて生活習慣を変えること、また、低用量アスピリン療法などの確立されたリスク管理がいかに重要性であるかについて、医師と患者さんが密に相談できるように、世界心臓連合、AHA、AMAなどの世界中の組織が努力しているのと同様、この報告が役立つことを願っています」と述べました。

リスク上昇と認識の差
10か国調査によると、かなりの回答者(最低は韓国の23パーセント、最高は米国の42パーセント)が、自分はCVDのリスクが高いと答えています。調査割合から、リスクを抱える男性40歳以上と女性50歳以上の総数を(抽出元の人口を参考にして)推計すると、驚くべき人数となります。例えば米国では最大4780万人、ドイツでは1260万人、日本では1420万人が、CVDのリスクが高いと考えられますii。

心臓発作や脳卒中の危険因子について、調査結果では全体的に、回答者は「自分はよく知っている」と評価する傾向がありました。 しかし、ここにはいまだ大きな差があります。 ほとんどの国で、心臓発作の危険因子に関しては5人に1人以上が、脳卒中のリスクに関しては4人に1人以上が「知識があるとはいえない」と答えています。そして、ほとんどの国の回答者(74パーセント以上)は、心筋梗塞や脳梗塞の再発を防ぐアスピリンの効果と、急性心筋梗塞に服用した場合、救命に有効であることはよく知っていますが、CVDのリスクが高いと思われる大多数の人は、アスピリン服用について医師や医療従事者と一度も相談したことがないと答えています。これは、韓国、スペイン、ドイツ、イタリアなどの国では3分の1以上から半分近くを占めました。

健康リスクについて-各国の比較
以下はこの調査で明らかになった、リスクが高い人に関する最高値と最低値です。

- 10か国の回答者は一般的に、健康に関して正しい行動をしていると考えています。最高は韓国の70パーセントで、最低は日本の23パーセントです。

- 回答者の約4分の1から半数が、定期的な乳房X線写真(マンモグラフィ)、前立腺癌検査を怠っています。22パーセント(日本)から36パーセント(イタリア)が、50歳以降、大腸内視鏡検査とその他の検査を怠っていると答えています。

- 薬を服用しない人は、ドイツの17パーセントから韓国の50パーセントまでに及びます。特に、中国と韓国の39パーセントが、降圧薬や脂質低下薬の服用を忘れると答えています。全体的に見て、回答者の12~39パーセントは、このような心血管系疾患治療薬の服用を忘れてしまうことを認めています。

- 10のうち9カ国(中国を除く)で、回答者の大多数が喫煙はリスクを高めると考えているにもかかわらず、22パーセント(中国)から38パーセント(ドイツ)が喫煙者、または時々喫煙しています。

- 最高53パーセント(米国)から最低33パーセント(アルゼンチン)の人が、定期的なインフルエンザの予防接種をしばしば受けないと答えています。

- すべての国で回答者のほとんどが、定期的に、または時々運動すると答えており、中国、メキシコ、韓国、カナダ (それぞれ80、78、75、75パーセント)では、もっと積極的に行っています。

- 健康問題以外では、多くの回答者が生活のどこにリスクがあるかを認識していると答えています。健康状態に関係しない7つの行動のうち、カナダと米国を除くほとんどの国では、日常生活において最も危険な行為は、シートベルトをせずに制限速度をオーバーして運転することと認識されていました。カナダと米国では、スカイダイビングが危険な行動の第1位で、スピード違反はランキングの下位でした。

調査方法について
調査は北米、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジアの10カ国(アルゼンチン、カナダ、中国、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、韓国、スペイン、米国)において、3,000人以上の消費者を対象に行われたオンラインパネル調査プロジェクト(GMIが実施し、バイエル ヘルスケア社が出資)です。各国ごとに40歳以上の男女約300人が回答しました。

世界ハートの日(World Heart Day)について
心臓病と脳卒中は世界一の死因であり、死亡数は毎年1750万人です。 世界ハートの日は、心臓病と脳卒中のリスクに対する一般の方々の意識向上と、予防の実践を進めるために創設されました。 世界ハートの日2008は「自分に潜むリスクを知ろう」をテーマに、世界心臓連合とパートナーが中心となって2008年9月28日に開催され、ウオーキング、ランニング、講演会、科学フォーラム、展示会、コンサート、スポーツイベントなどの行事が行われます。詳細に関しては、 www.worldheartday.com をご覧下さい。

アスピリンについて
数世代にわたり試験が繰り返されたアスピリンは、史上最も広く研究された薬剤の1つであり、豊富な臨床的実績を誇ります。 アスピリンには110年間、あらゆる投与量での有効性と安全性が検証された歴史があります。 20万人以上の患者さんによる200以上の臨床試験で、様々なタイプの心血管系疾患(CVD)におけるアスピリンの有効性と安全性が評価されてきました。これら臨床試験や実経験に基づき、アスピリンは心筋梗塞や脳梗塞を初めとしたCVD予防のための薬として知られています。

アスピリンの基本的な効果は、世界の科学団体によって支持され続け、数々の国際的または各国の医療ガイドラインにより、CVDの一次、二次予防(日本においては二次予防)を目的とした投与が推奨されています。最も効果的なCVD予防薬剤の1つであると世界的に認められているアスピリンは、広く一般に普及しており、費用面でも優れています。

すべての薬剤と同じく、アスピリンは誰でも服用できる薬とは限りません。患者さんは医師とよく相談の上、服用の開始や用量の調節を行って下さい。

本資料は、9月22日にバイエル ヘルスケア社が発表したプレスリリースの抄訳です。

i 回答者の健康と習慣に関する個人記録の分析には、フラミンガム・リスク・カリキュレーター(Framingham Risk Calculator)の一部を用いました。フラミンガム・リスク・カリキュレーターは、年齢、性別、循環器系疾患の既往歴や、高コレステロール、血圧、糖尿病などの危険因子の有無、また、喫煙、心臓疾患の遺伝的要素など、一連の因子に基づき、個人のリスクを評価する測定方法です。
ii 男性40歳以上と女性50歳以上の人口については、米国は2007年、日本とドイツは2000年に各国の国勢調査当局が発表したデータに基づいています。

将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) このニュースリリースには、バイエルグループもしくは各事業グループの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれています。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがあります。これらの要因には、当社のWebサイト上(www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれます。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負いません。

バイエル・シエーリング・ファーマ社について
バイエルグループの一員であるバイエル・シエーリング・ファーマ社は、世界的なスペシャリティ医薬品企業です。画像診断薬、ジェネラルメディシン、スペシャリティメディシン、ウイメンズ ヘルスケアの4領域に注力し、研究開発及び事業活動を展開しています。バイエル・シエーリング・ファーマ社は、その革新的な製品で、世界のスペシャリティ医薬品市場における主導的ポジションを目指します。そして、新しいアイディアを活かして医療の進歩に貢献し、人々のクオリティ・オブ・ライフの向上に努めます。
www.bayerscheringpharma.de




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